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構造改革の灯は消えるのか?自民党が「共生」重視へ政策転換へ 

 安部首相退陣を受けて自民党総裁選が関心を集めています。23日投開票の総裁選では、福田氏が麻生氏を抑え圧勝する情勢です。

 イデオロギー面では、麻生氏の敗退で親米派・タカ派色が後退し、親中派・中道色のある福田氏の政権獲得により、対アジア外交面は好転するとみられます。改憲派の産経新聞、読売新聞としては面白くないでしょうが、朝日新聞は歓迎すると見られます。

 もっとも次期政権で注目されるのは、経済政策です。小泉政権以来5年以上続いてきた構造改革路線、成長重視戦略(中川秀直氏流にいえば「上げ潮」路線でしょうか)が大幅に後退し、代わって登場するのが増税を念頭に置いた財政再建論、都市と地方格差対策重視路線になるのはほぼ確実だと思います。

 対霞ヶ関については、小泉、安部両政権下でギスギスしていた官僚との関係も見直されるのは必至です。早くも消える運命にある安部改造内閣では、財政再建重視派の与謝野氏が官房長官に就任しました。
 与謝野氏は財務省と近く、旧大蔵嫌いで有名だった日銀出身の前官房長官塩崎氏とは対照的でした。
 福田氏も財務省とは関係は悪くなく、調整型で対決を好まない性格から官邸と霞ヶ関の7年戦争は終わりを迎えるかもしれません。
 わたしの知る限り、小泉政権下で重用された「はねっかえり」官僚達が続々と官邸や内閣府を追われ、異動の憂き目に遭っています。彼らは互いに仲間意識が強く、メディアから「お友達」と揶揄されても、「俺たちは改革派だから」とそんな声を気にする風もありませんでしたが、さすがに、今度ばかりは「政策転換」が確実なので彼らは新たな生息場所探さねばならないようです。

 小泉政権では「お友達」の大親分だったのが竹中平蔵氏ですが、その右腕である松原聡東洋大学教授が日経にコラムを寄せ、不満をぶちまけています。彼はNHK改革などで手腕を発揮し、尊敬する学者なのですが、どうしても最近はもっぱら竹中色が強く出すぎて、竹中さんのコピーと見まがうことがあります。

 →ビジネスコラム ニュースを斬る 改革の旗を降ろした安倍改造内閣 派閥均衡型に逆戻りした総花内閣は国民が求めた姿なのか?http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2007082900025cs&p=1

 改造前の安倍内閣は「お友達内閣」と揶揄されていたが、私には何の違和感もなかった。安倍総理は、小泉前総理の構造改革路線を継承することを条件に、首相の座に就いたのであって、閣僚を改革派から起用するのは当然であった。

 (中略)改革を進めるには、それに積極的な人材を内閣に抱え込む必要がある。安倍総理の前内閣は、まさに改革志向の内閣だったのだ。

 (中略)安倍改造内閣は派閥の均衡を狙った内閣であり、非改革型の内閣と言わざるを得ない。(中略)安倍改造内閣は、改革の旗を降ろし、派閥均衡の、政策均衡の、バランス型の政治を目指していくことになろう。

 小泉氏の支持率が最後まで落ちず、郵政選挙に圧勝したのは、国民の多くが改革を望んでいたということであろう。小泉総理が誕生した2001年は不況のどん底にあり、今まで通りの総花的な財政ばらまきではもう景気回復は望めなかった。「改革なくして成長なし」を国民が納得していたのだと思う。



 ↑この辺のご指摘はまさにその通りで異論を挟みこむ余地はないのですが、次のような結論を書かれると変だなと感じてしまいます。↓

 小泉内閣で主な改革はやり遂げられ、国民は再び、「バランスの政治」を求めているのだろうか。そうではあるまい。参議院選挙での自民党大敗の主たる原因は、改革批判にあるのではなく、年金や事務所費などの不祥事にあったと見るべきではないか。

anレギュラー

 
 参院選の総括は自民党執行部も行っていますが、上記の指摘のような年金や事務所費などの不祥事は当然原因にあるにせよ、参院選は「地方の反乱」だったとみるべきだと私は思います。
 富が集中する東京や成長著しい愛知と、東北、九州、北海道などの成長から取り残された疲弊する地方とは景色が全然違います。

 「格差」に対する怒りがそれだけ大きかったとみるべきなのではないでしょうか。小泉構造改革路線で忘れられていた格差対策。それへの反省が「お友達」の方々から出てこない限りは、醒めやすい国民の支持をいつまでもつなぎとめておくことは到底無理なような気がします。








与謝野官邸、霞が関シフト・塩崎氏の「対決型」から一変

 内閣の要である官房長官に中央省庁とのパイプが太い与謝野馨氏が就任し、首相官邸は霞が関との関係を塩崎恭久前官房長官時代の「対決型」から「協調型」にカジを切った。塩崎時代に目立った省庁人事を巡る官邸と霞が関の騒動が減るのは確実だ。ただ、構造改革への突破力の後退を懸念する声もある。
 「官邸も政府そのものだし、霞が関も政府そのものなので、対立関係は内在しない」。与謝野氏は29日の記者会見で「政府一体」を強調した。(日本経済新聞 2007年8月29日)





 与謝野馨前官房長官が毎日新聞のインタビューで面白いことを語っています。

<特集ワイド>「頭悪い人たちが急に…」前官房長官 安倍政権最後を語る 10月2日16時27分 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000009-maiall-pol

 --官邸主導と言いながら、本当に必要なアドバイスを首相にする人材を欠いていた?

 去年、安倍政権を誕生させた人たちは、長期政権を作ろうという夢を見ていた。彼らは、政権や政党の支持率にマイナスになることは一切避けて通ろうという精神でした。けれども自民党は、どんな時にも責任を回避しない、責任政党であるということが唯一の売りなんですよ。

 安倍政権の演出者たちはそこを全部はがして、ポピュリズム(大衆迎合)で政権運営をしようとした。例えば、安倍政権発足前から私は日本の財政の窮乏を正直に国民に話さなければいけないと主張してきました。そうすれば自然に税制改革の話になるしかし、経済成長で解決しますなんて幻想を振りまいた、いわゆる上げ潮路線グループがいた。長期政権を目指したがゆえに、政策的にひとつのバイアス(偏った考え)をつくり上げた。財政や税制について、避け難き現実を直視しない。それは政権内部にあった大きな欠陥だったと思います。






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